院長ブログ
MFTの筋肉トレーニングについて
こんにちは!
長野県松本市浅間温泉にあります、とどろき歯科医院の院長 轟紀五です。
夏本番日ごとに暑さも増しておりますが、皆さん如何お過ごしでしょうか?
熱中症対策として、こまめな水分補強、エアコンの温度設定もこまめに調整しましょう。
さて今回は、前回予告させて頂いたMFTの筋肉トレーニング(アクティビティ)には具体的にどんな種類があるのかについて詳しくお話しさせて頂きます!
まず、MFT(Oral Myofunctional Therapy:口腔筋機能療法)とは、口腔周囲の筋肉や咀嚼の機能に焦点を当て、舌や口唇及び顔面の筋肉など、口の周りの筋肉を強化して正しい機能をさせるためのプログラムです。
MFTは、さまざまな症状や疾患に対して効果をもたらすと言われています。
例えば、咀嚼や飲み込みの問題、発音の問題、顔面の筋肉のバランスの問題、口呼吸などが挙げられます。
特に「口呼吸」は不正咬合の大きな原因となるのでMFTにより改善することが非常に大切です。
MFT(口腔筋機能療法)には大きく分けて下記の3つの方法があります。
1. 筋肉のトレーニング(アクティビティ)
2. 口腔器具の使用
3. 指導とアドバイス
今回は1.筋肉のトレーニング(アクティビティ)にはどんな方法があるのか、実際にとどろき歯科医院で行っているアクティビティをいくつかご紹介いたします!
①スポットの確認
必ず鏡の前で行ってもらいます。
まず図にある位置が正しい舌の位置になります。この位置のことを『スポット』と呼びます。
舌の先をスポットに当て、舌全体を上あごにつけた状態を2分間キープします。1日2セット行います。
②呼吸に関する認識のアクティビティ
舌をスポットに置きます。左手を胸の上に右手をおへその上の位置に置きます。
頭が傾いていないか、目線がまっすぐかを確認します。腹式呼吸を開始します。荒い腹式呼吸になっていないかを確認し、頭や肩を動かさないよう注意します。1日2回2分間行います。
③鼻を開くトレーニング
舌をスポットに置きます。左手を胸の上に右手をおへその上の位置に置きます。頭が傾いていないか、目線がまっすぐかを確認します。
鼻呼吸を30秒おこないます。鼻から息を吸って吐き出します。鼻をつまみ頭を左右に振ります。
口がしっかり閉じているか確認してください。苦しくなる前に止まって、鼻から呼吸します。この時に、肩は動かず荒い呼吸になっていないか、口呼吸になっていないか注意して下さい。3〜5セット繰り返します。
④飲み込みのトレーニング
舌をスポットに置きます。その状態のまま上下の歯を接触させて唾液を飲み込みます。飲み込む時に強い瞬きをしていないか、頷きのような動作をしていないか、直後に唇をなめていないかを確認します。飲み込んだ後、スポットの位置も再確認します。
⑤「あいうべ」体操
「あー」と口を大きく開く
「いー」と口を大きく横に広げる
「うー」と口を強く前に突き出す
「ベー」と舌を突き出して下に伸ばす
⑥ポッピング
舌小帯がピンと伸びるように舌全体を上顎に吸いつけ、ポンと鳴らします。
このように様々なアクティビティがあり、続けて行うことで、根本的原因である口腔悪習癖(口呼吸・低位舌・正しくない嚥下)を改善することができます。
そうすることで矯正治療により改善した歯並びが後戻りしにくくなります。
更に全身の健やかな成長を得ることができます。
アクティビティはお子さんに進捗状況合わせて、少しずつレベルアップしていきます。
何より継続することが大切ですね!!
どうでしたか?
お子様だけでなく大人の方もMFTすることで顔の筋肉を鍛えられ、フェイスラインをすっきり引き締める効果で小顔を目指せます!!
是非ご一緒にトレーニングすることをお勧めします。
具体的な治療方法やタイミングは、歯科医師がお子さんの個別の状況を診査、診断した上で決定します。
お子さんの歯並びが心配な方は是非とどろき歯科医院に相談にいらしてください!
またLINEでの小児矯正相談も受け付けております!ご気軽にお問い合わせ下さい♪