スタッフブログ

2021年12月28日

歯周病予防が認知症予防に?!

こんにちは!

長野県松本市浅間温泉

とどろき歯科医院の木村です(^^)

本格的に冬の寒さが続いていますね。まだまだマスクが手放せない日常ではありますが

今後インフルエンザなどの感染症が流行する時期です。当院でも引き続き感染症対策に努めてまいります。

 

今回は歯周病と認知症の関係性についてお話します☆

『歯周病』と『認知症』と聞いても、全く関係性のない病気だと感じますよね。

歯周病とは、歯の隙間や歯周ポケットにいるプラークに棲んでいる歯周病菌が原因となり引き起こす感染症です。

歯周病菌が歯ぐきに炎症を起こしたり、出血の原因になることは良く知られているかと思います。その歯周病菌がなぜ脳の病気とつながりがあるのか??・・・それは、一部悪性の歯周病菌が、歯ぐきの粘膜などの血管の破れ目から侵入し、血流乗って体内に自由に入り込めるからなんです!歯周病菌のなかでも、アルツハイマー型認知症の原因物質の増加に関与する「Pg菌」という悪性の菌は、腫れた歯ぐきからの浸出液や血液が大好物です。歯周ポケットの中に溜まった汚れ(プラーク)や歯石を掃除していないと、歯周病菌の棲家になってしまい、Pg菌が大量に培養されている状態になってしまいます!!

 

Pg菌が歯ぐきの中に侵入すると、「免疫細胞」が反応してPG菌をやっつけようとします。この時に免疫細胞が「カテプシンB」というタンパク質分解酵素をたくさん放出します。この物質(カプテシンB)たくさん存在すると、やっつけられたPg菌だけでなく、周りの細胞を傷つけてしまうために、異常なタンパク質「老人斑アミロイドβ」が増産されていきます。

これまで、浪人斑アミロイドβは脳で作られ脳に蓄積されていくと考えられていました。しかし、近年の研究が進み、歯周病菌による炎症が起きている歯ぐきで多くつくられていることが判明したのです。

内容をまとめると、歯周病の原因となる歯周病菌のひとつ「Pg菌」が歯ぐきから体内に入り込みます。体内でPg菌と「免疫細胞」が戦った際に免疫細胞が出した「カテプシンB」の作用によって「アミロイドβ」が増えていきます。そしてPg菌と歯ぐきにできたアミロイドβが血管から血流にのって体内を移動し、脳の血管に到達してしまい、アルツハイマー型認知症の原因となってしまう、というわけです。

 

 

いかがでしたか?

認知症を予防するためにも、日頃から歯科医院で歯周病の治療やメンテナンスを受けておくと安心できますね。歯周病はむし歯と違って痛みの出にくい病気ですので、気づかずに進行してしまう可能性があります。歯磨きの際に歯ぐきから出血しても「まあこのくらいなら大丈夫だろう」と放置してしまう人は多いのではないでしょうか。むし歯も歯周病もそのほかの病気も、早めに病気に気付き、治療、予防していくことが一番大切です。ぜひ継続的に歯科医院でのメンテナンスをおすすめします!

 

2021年も残すところあとわずかですね。今年一年とどろき歯科医院に通っていただいた皆様、本当にありがとうございました。2022年もスタッフ一同精進してまいりますので、よろしくお願いいたします。

良いお年をお迎えください★

 

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