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2019年3月7日

歯を失ったまま放置しておくと どうなってしまうのか? ~欠損補綴について~

皆さん、こんにちは!

松本市 浅間温泉 とどろき歯科医院 歯科医師の大鹿です。

 

まだまだ寒い日が続く今日この頃ですが、皆さんは如何がお過ごしでしょうか?

自分は、塩尻から電車とバスで浅間温泉まで1時間以上かけて通勤している為、朝は少し早く出なければならないのですが、中々、布団から出られずにいる今日この頃です。

 

では、欠損補綴について軽くお話ししたいと思います。

「補綴(ほてつ)」聞き慣れない言葉ですね。簡単に言ってしまうと失ってしまった歯の部分を何らかの方法で補うという事です。

治療方法の種類としては、インプラント・ブリッジ(橋渡し)・入れ歯の3種類が代表的な物として挙げられます。

 

歯は年齢の増加と共に失われていき、20~24歳で喪失が始まり、40歳代で急上昇し、50歳以降では平均2年に1本強の歯を喪失しており、60歳での1人当たりの平均の歯の本数は17.8本、80歳以上では8本以上で、半数以上の人が歯を1本も持たない状態であるという調査結果があります。

 

歯を失う原因は多々ありますが、代表的なものとしては、かなり大きな虫歯・重症な歯周炎・外傷・顎の骨の骨折・歯そのものが割れる・初めから(先天的に)欠損している等が挙げられます。

 

 

長々とお話ししてきましたが、ここからが本題です。

 

歯を失う事により起こり得る障害として噛む能力の低下・見た目の悪化・発音機能の低下・感覚の低下等があり、これらの変化は日々の不満やストレスに繋がっていきます。

さらに歯を失ったまま放置する事により、残った歯はその位置を変化させていきます。残った歯の移動や回転の結果、すきっ歯になったり、歯が倒れ込んできたり、咬み合わせの反対の歯が出てきたりします。そしてその結果、出来た隙間に食べ物が強く入り込み、残る事により虫歯になり易くなります。

さらに、歯が移動する事により、正常な咬み合わせの関係が失われ、顎の運動に悪影響を及ぼす咬み合わせの障害が生じる事があります。一般的には顎の骨に損傷を引き起こす外傷性のものと、正常な顎の運動を妨げる咬み合わせの干渉が挙げられます。干渉には2種類あり、1つは、本来、咬むべき場所で歯が当たる前に一部の歯が接触してしまう状態、もう1つは顎を左右に動かした時にスムーズに動くのを妨げる接触がある状態です。この様な状態を放置する事により、歯が揺れてきたり、顎の骨が変形してきたりする場合があります。

そして、咬む位置が変化する事により、影響が顎の筋肉に及ぶとこめかみや、耳の下あたりの顎を押さえると痛い等の症状が生じたり、顎の関節では口を開けたり閉じたりした時に雑音が生じたり、口が開け難くなったりしてしまいます。

 

この様な状態になってしまうと、治療の期間が長くなってしまう傾向があるので、歯を失ってしまったまま放置しない事が大切なのです。

 

治療の種類によって様々ではありますが、

インプラントを行いたい場合に、炎症がなく骨が多い場合はすぐに治療に取り掛かる事が出来ますが、顎の骨が少ない場合、骨を作る作業から始めなければならなくなり治療期間が長期になる場合があります。近年は骨を作る技術が進歩しており、以前ではインプラント治療が無理であった患者様にも対応できる様になりました。

 

ブリッジを行いたい場合では歯に直接固定する為、装着による違和感があまりなく、人工の歯の材料を選択する事により天然の歯と遜色のない審美的な修復が可能ですが、治療の性質上、土台となる歯同士を平行に削っていかなければならず、歯が倒れ込んだりしていると、平行性が取り難くなり土台の歯が生きている場合では、便宜的に神経の処置を行わなければならなくなる事があります。

 

そして入れ歯を行いたい場合、ブリッジに比べ歯を削る量が少なく取り外しが患者様御自身で行える為、清掃が行い易いのですが、歯が出てきてしまっていると入れ歯を入れる隙間が無く、出て来てしまっている歯の一部を削り落として隙間を無理やり作らなければならない事もあります。この時もまた、出て来てしまっている歯が生きている場合では神経の処置が必要になってきます。

 

 

つまり、歯を失ってしまったまま放置すると、放置した期間に比例して治療の期間も長くなる事になる!!

故に、「今、困ってないから」などとは考えずに治療の期間が長くなるその前に一度、受診してみて下さい。

 

何か気になる事、疑問に思う事などがあれば、気軽にスタッフにお声掛け下さい。

とどろき歯科医院では治療に関して専門のスタッフによるカウンセリングを行い治療を開始しますので、安心して治療を受ける事ができます。

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